Tue, 06 Jul 2004

本当に「2ch形式掲示板」の時代は終わったのか?

AERA 7/12 号を見ると、blog れいさん(←なぜか変換できない)記事、とならんで、「さらば2ちゃんねる」なる一般向け 2ちゃんねる 解説記事が目次に並んで掲載されている。

当サイトの掲示板、計測制御技術ラウンジみちのくBBSさんの 12ch スクリプトを使って運用している。これは 2ch を模したスレッドフロート形式を採っており、いくつかの問題はあるものの、十分なスペックで満足して使わせていただいている。

以前はプロバイダが用意してくれていたシングルスレッドの掲示板を運用していたが、当時の書き込み数は過去ログ板 をみていただければ分かるように、2001/4/17 から 2003/10 にいたるまでわずか 123 レスである。

もちろん内容はそれぞれ濃いものであるものの、記名、メールアドレス記入が原則であり、投稿数/アクセス数が伸びなかったのはおそらく発言に対する責任の所在と、だれもが1箇所(=同一スレッド)に注目しているというプレッシャーからくるところが多かったのではないかと思っている。というのも、2ちゃんねる紛いの掲示板にしてからの投稿数は1年足らずでGPIB板に限っても 200 を超えているからだ。

ここで注意してもらいたいのは、この2ちゃんねる紛い形式の掲示板でも名前欄、メールアドレス欄は形式的であるにせよ残っているという点である。 つまり、複数スレッドであることを除いて、個人の書き込みに対するハードルは旧掲示板と「システム上は」さほど変わっていない。にもかかわらず、投稿数/アクセス数 は増えている。これは非常にありがたいことだ。

たしかに、2ちゃんねる文化(文化というべきか、ローカルルール)では、もはや名前欄、アドレス欄は本来の意味を成さなくなっている。がしかし、その「2ちゃんねる様式」のおかげて、投稿数の増加があったのだと私は考える。

技術系の過疎掲示板ゆえ、残念ながら期待した煽りもコピペも「現在のところ」皆無だが、それらですら、本音や、ソースのない情報を気軽に書き込ませるための舞台装置として評価したい。

なぜなら、技術系掲示板は、いわゆるS/N比が命だといわれるが、それと同じくらい書き込みに対するハードルの低さも必要だと私は考えるからであり、blog が普及したからといって、S/N比によって板やスレッドを分離できる、現在の2ちゃんねる形式の掲示板と対立するシステムになるとは思わないからである。

「2ちゃんねる文化」とセットでのスレッドフロート式掲示板は、このような掲示板に適していると考えるし、このようなところでこそ生き残っていくだろうし、そうであってほしいと私は思っている。



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